【災害時】マンホールトイレとは?



主な特徴
- 下水道を利用したトイレ
地下の下水管を直接利用するため、排泄物を効率的に処理可能。 - 長期利用に適した設計
災害時など長期間の避難生活でも持続して使用可能。 - スペース効率が良い
マンホールの蓋を専用便座に交換するだけで設置完了。 - 水洗・非水洗の選択可能
水が利用できる場合は水洗として、利用不可の場合は非水洗方式として運用可能。 - 耐久性と安全性
屋外設置型で、悪天候や繰り返しの使用に耐えられる頑丈な構造。
優れた点・事後処理
通常の水洗トイレに近い感覚で使用できる。
- 災害時に調達する手間なく使用することができる。
- 上屋部分の構造によっては、鍵をかけることができる。
- し尿を下水道管に流下させることができるため、衛生的に使 用できる。
- 屋外で使用するため、トイレの周辺や室内に照明を設置する 等、安全対策が必要である。
備蓄の目安
≪自治体の推奨備蓄≫
- 避難所や公園など、災害時に拠点となる場所での設置を想定し、地域の人口規模に応じて必要な数を事前に準備。
- 目安として、100~200人に1台のマンホールトイレが必要とされる場合が多い。
≪家庭用備蓄≫
- 個人宅では一般的でないが、地域・マンション等のコミュニティで共同利用する備蓄として適している。
使用方法
- 設置
マンホールの蓋を外し、専用便座や囲い(プライバシー保護用テント)を設置。特に高齢者や女性の避難者が利用しやすい場所を優先する必要がある。 - 使用
下水管が機能している場合はそのまま排泄。非水洗の場合は凝固剤や処理剤を使用 - 清掃
災害時に衛生面に配慮した継続的な清掃を避難者が行う。 トイレの使い方、手洗いの方法、掃除の方法等を周知するための手段についても、あらかじめ準備をしておく必要がある。 - 参考:衛生管理に必要な備品の例 【内閣府:避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン(P20)】
- 撤去
災害状況が落ち着いた後、便座やハウスを撤去し、通常のマンホール蓋を戻す。