能登半島地震
| 発生日時 | 2024年1月1日 午後4時10分 |
|---|---|
| 震央 | 石川県能登地方 |
| 震源 | 北緯37度29.7分、東経137度16.2分、深さ16km |
| 規模 | マグニチュード7.6 |
| 最大震度 | 震度7(輪島市、羽咋郡志賀町) |
| 被害 | 死者:645名 行方不明者:2名 負傷者:1,398名 建物被害:全壊6,532棟、半壊23,680棟 |
| 経済被害 | 約2兆円 |
これまで赴いた災害現場では、時間の経過とともにトイレ設備も復旧していったのですが、輪島では1か月以上経った時点でも、避難所では種々仮設トイレや携帯トイレが使われていました。避難者の方の「トイレ後に手を洗う水が充分使えない」という声を聞き、交通網などインフラの分断と復旧の遅れの影響が、トイレ等衛生環境の改善を遅らせていることを実感しました。そうした中で避難者の方々が、慣れない携帯トイレの使い方を入口に貼るなどして工夫されているのを目にし、このような状況を想定した製品づくりや対応をすることの重要性を強く感じました。
他の災害現場でも感じたことですが、災害時において高齢者はあらゆる面で弱者となりやすい存在です。輪島でも、段差のある屋外トイレ使用の際、凍結等で転倒するなど、高齢者の使用に充分な配慮がされていない状況を目にしました。高齢化が進むこれから、今以上に目線を高齢者に合わせた環境づくりは、今後の災害対策の大前提となっていくと感じました。
2024年(令和6年)1月1日16時10分。石川県の能登半島地下16km、鳳珠郡穴水町の北東42kmの珠洲市内で内陸地殻内地震が発生しました。震源は能登半島西方沖から佐渡島西方沖にかけて伸びる活断層で、能登半島では2018年頃から群発地震が発生しており、2020年12月頃から本震までの地震回数は、それまでの400倍に増加していました。
地震の規模はマグニチュード7.6。輪島市と羽咋郡志賀町で最大震度7を観測。震度7が記録されたのは2018年の北海道胆振東部地震以来で、観測史上7回目でした。
この地震により日本海側の広範囲に津波が襲来したほか、奥能登地域を中心に土砂災害、火災、液状化現象、家屋の崩壊、交通網の寸断が発生し、甚大な被害をもたらしました。元日に発生したこともあり、帰省者による人的被害の拡大や新年行事の自粛など社会的にも大きな影響がありました。この地震は、過去の地震被害が比較的広範囲に及んだのに比べ、津波、火災、土砂災害などが狭い地域で一度に発生した「特異な地震災害」と言われています。
消防庁によると2025年8月7日14時現在、死者645人、うち災害関連死は417人。住宅の全壊は6,532棟、半壊23,680棟にのぼりました。
人口1人当たりの全壊数は阪神・淡路大震災の2~3倍に及び、築年数の長い建物が多かったこともあり生き埋め被害も多発。また、厳冬期であり、道路寸断による救助の遅滞に起因すると思われる低体温症・凍死も死者総数の14%にのぼりました。日本において100人以上の死者を出した地震は第二次世界大戦の終戦後で、熊本地震に次ぎ9回目となりました。災害関連死を含めない直接死に限れば熊本地震(50人)の4倍を超えており、阪神・淡路大震災以降では東日本大震災と阪神・淡路大震災に次いで3番目に多いものとなりました。